現象の奥へ

【詩】「Alain Robbe-Grilletの『Dans le labyrinthe(迷宮にて)』」

Alain Robbe-Grilletの『Dans le labyrinthe(迷宮にて)』」

 

雨、兵士、フランスでは衿に階級章を示さず、

避難所にいて、安全。

子ども、「眠ってるの?」

外部の描写、内部の描写。

クロード・シモンとの違いは、

この「小説」は具体的描写を描きながら、観念であり、

シモンは、世界を描く。

ナタリー・サロートは、部分を描く。

この「迷宮」は、アレゴリーの迷宮であり、

一度入り込んだら、ひとはそこから出てくることはできない。

シモンの自由がここにはなく、

ブラックホールのように、真っ逆さまに

落ち続ける。

雨、私、背後の街。

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