現象の奥へ

【詩】「ロシアより愛をこめて」

ロシアより愛をこめて

 

文学とは、まず第一に、自由の香りがしなくてはならない、けれど、

ナボコフは、軽蔑さえ宝物として記憶する、そう、

記憶だけが文学だ、彼にとって。

それから、ベンヤミン

物語作者を探して、ロシアの地をゆく、そう、あれはロシアだったか。

きのうは、NHKニュースのインタビューに、

フランスの歴史学者にして統計学者、エマニュエル・トッドが、ひさしぶりに登場し、

「普通考えられているのとは真逆で、ロシアは軍事に弱く、経済に強い」

このロシアびいきの学者は、どんな事件でもロシアの味方をする?

あてにならない。いろいろ専門家や学者があれこれ持論を述べても、

NHKキャスターがウクライナに飛んでも、

ナボコフの深い落胆は見つけることができない。

かつて、ロシアの村々には、

民話というものがあったのです。