現象の奥へ

【詩】「荒地2023」

「荒地2023」

ばりあるおぶざでっど。
えいぷりるいずざ、くるーえすとまんす。
ぶりーでぃんぐらいらっくあうとおぶざでっどらんど。
死んだ土地からライラックを生まれさせる。
子犬のまさにぶりーどのように。
一歳になったばかりの幼い雌が、
赤ん坊を製造させられる。
これ以上の残酷があらうか。神よ。神はいない。
そしてエリオットは男の恋人を
海峡で失い、水死者を、死んだ土地に葬る。
みきしんぐ、めもりーあんどでざいあ、すてありんぐ、だるるーつ
うぃずすぷりんぐれいん。
記憶と欲望を、しなびた根っこで春の雨と混ぜる。
2023はさらに残酷な年とならう。