現象の奥へ

【詩】「ジュリア・クリステヴァ『詩的言語の革命』」

【詩】「ジュリア・クリステヴァ著『詩的言語の革命』」


完璧な辞書が存在するという

思い違い、

あらゆる知覚、

言語、

抽象的観念

に対して、

それらに対応する

記号を

辞書のうちに見いだしうる

という考えは

錯誤であると、

ホワイトヘッドは言っている。

「不吉な」

という言葉が、

ない言語もある。

そしてジュリア・クリステヴァは、

十九世紀末の前衛、

ロートレアモンマラルメ

ついて、

おのれの母語ではない、

フランス語で書くのだった。