現象の奥へ

【詩】「地獄は待ってくれる」

「地獄は待ってくれる」

日本の書物でありながら、日本の誰もが読めなくなっていた古事記と取り組み、これは神話
ではなく、まぎれもない古代人の実生活だ
と思いいたった本居宣長は、
どこの森かはわからぬが、昏い森に迷い込み、
そこで、師、契沖に出会った。
契沖に案内されるまま、
地獄めぐりすることになっった。
まず、自分の乗った飛行機が突然爆発し、
「やられた」と思うまもなく、
真っ逆さまにおちていく
自分を感じている、
ロシアの傭兵会社「ワグネル」代表、
プリゴジン氏姿を見た。
あの奥目の死んだようなまなざしで、
追悼を延べるP
これ以上の地獄があろうか。
地獄行きと、振り分けられたひとも、
絶望するのは早い。
なにかの間違いで、天国へ行ってしまうこともある。
死にたいひと、殺されそうなひと、
死にきれないひと、絶望したひと、
あきらめるな、
地獄は、あなたが考えるよりずっと居心地がいい。
なにかに急かされているひと、
急ぐな!
地獄は待ってくれる。
激しい雷鳴。
そう、ゼウスさまのご登場だ。
宣長は、古代人の魂を、
広く世間の人々、また、
後世の人々に伝えようと思った。