現象の奥へ

伊藤詩織さん事件に思う。

伊藤詩織さん事件で、相手の元TBS貴社山口敬之氏の「味方」をするジャーナリストそのほかの人々がいるのだが、こういう人々の意識にあるのは、「じゃあなぜ、食事までして酒なんか飲んだだよ〜」っていうのだと思う。それは、将来的に山口氏が、伊藤さんの上司になりうるというのもあるからという意見もあるが、そういう状況、被害者の態度は、犯罪を犯していいかどうかとは、実はなんの関係もないというのが法的な考え方だと思う。思い出すのは、映画『告発の行方』で、ジョディ・フォスター演じるレイプの被害者は、素行もよくない女で、ジュークボックの前で、挑発的な踊りをして、おおぜいの男性の客に見せつけていた。それで、集団レイプの被害者になるのだが、立場は確かに弱いが、女性弁護士は、勝訴を勝ち取る、犯罪は犯罪、という映画だった。伊藤さんのケースはそこまで極端ではないのに、まま、容疑者を酌量する立場があるというのは、どーですかね〜……。