現象の奥へ

【詩】「ヤマシタハルヨ(そのヒトだれ?(笑))の『ドン・キホーテ』」2

「ヤマシタハルヨ(そのヒトだれ?(笑))の『ドン・キホーテ』」2

いま(2020年あたり)では、ジーサン、バーサン、こぞって使っている「ネット」、インターネットですが、その始まりは、軍事用のアルパネットというものでした。その後、科学の研究用に使われるようになり、ついで、いわゆるコンピュータオタクが、ホームーページなどを開設するようになり、専門家のあいだでは、「ネットは技術的に一般化しにくい、やがて廃れるだろう」という意見もありましたが、アメリカのゴア副大統領が、大陸ネット網を提案し、それは実現され、あっというまに、技術が追いつき、いま、誰でもが当たり前に、とくに流通革命を起こし、ネットなしでは経済は立ち行かなくなり、情報はゴミのようにあふれ、いや、ゴミ以上にあふれ、ごく普通の人も、有名人も「横並び」であるかのような錯覚を起こし、事実、それは、きわめて曖昧なものでもあり、普通なら顧みられないような「下流老人」も、自分がまるで、有名人ででもあるかのような意識を持つことも可能となったのです。とくに、SNSソーシャル・ネットワーク・サービスでは、「なにかありげに」ふるまうことも可能です。小さな見栄、小さな嘘、現実生活など、ネット上の人は知らないのですから。
そんな状況で、あの男が登場した。魅力的な風貌の写真、有名大学卒(自称)、テクストもなかなか読める。インテリっぽい本(読んでるかどうかは知らないが(笑))をちらつかせ、自称「映画監督」。なんかネット上に、十四分くらいの「作品」がありますが、ゴミ溜めに男が寝てるだけ……みたいな「作品」(爆)。
この男、69歳くらいになるようですが、ほんとに、50年くらい何をしていたのでしょう? 10年前くらいからなら、ネットにブログがあるので、だいたいわかるのですが、それを、ざっと、「古い順に」目を通したところ、浮かび上がってくる言葉があって、
「友人が経営する風俗店の用心棒の仕事」
「20歳くらいの、風俗で働くのは初心者の女の子との交わりの様子」(なかなか、「うまい」感じでした(爆))
「やってない」というかもしれませんが、まー、「中だし」「外だし」かんけーないですね。だいたい、レイプ犯というのは、そういうところを(勝手に)問題にしているかも。
で、その昔、貧乏を競うテレビ番組があって、それに出演して、
チャンピオンになったとか(爆)、
このあたりから、有名人に近づき、
自分も有名人であるかのような勘違いが始まったのではないでしょうか?
しかし、私もそんな人だとはつゆ知らず、自分の詩集を売りつけてしまいました。べつに、買ってくれなくてもよかったのですが、「買わせていただきます」という返事だったので、1月上旬に、ほかのお客さまのといっしょに、この人に送りました。ほかのお客さまは、すぐに入金されました。
この男は、「映画の編集のために長野へ行く(去年は、「映画の録音」のため、ドイツへ行っていた。しかし、肝心の映画はできていない。普通に考えるに、これらの作業は、ネットを使ってできないんでしょうかね? ほかにスタッフが必要であるとしても。そして、当然、長野にも、郵便局はあるはずですが。どうも、その人は、1500円というお金が月末でないと入らないようなのです。で、なんで長野?というに、「信者」がいて、生活はその人が援助してくれるとのことでした)ので、月末でないと帰れない。代金は入金確認後ですか?」と聞いてきたので、「そんなせこい商売はしてない」と答えました。品物はもう発送したのですから。私が一番心配したのは、郵便物が留守の間、紛失することでした。1月も30日になって、その人が、Facebook上に現れ、ふざけたようなコメントをし始めたので、「もう帰ったのかな? それにしても、詩集落手ともなんとも言ってこないな」と思い、1月31日午前中も、そんな感じだったので、メッセージで、代金を催促すると、突然キレたのです。「そんなせこい商売してないと言ったじゃないか」と。そして、「あやまれ!」(なんで? 正当な代金を請求して、なんで謝らなきゃいけないの? このあたり、ラーメンに蝿が入っていたと難癖つける反社会的勢力のやり口が頭をかすめましたが(笑))「絶交だ! サイナラ!」
「絶交だ」と言われても、べつに、交際はしてないんです。ただのFacebook上の「友だち」にすぎないんですから、勝手に切ればいいんですが。こんな人に読んでもらわなくていいと、詩集を返してもらおうと、「送料送るから返して」と書いたら、もうメッセージは送れず、あちらが「ブロック」していました。
この「大げさ」な成り行きに私は唖然としました。たったの1500円を、1月31日の午前中に催促しただけなんです。その人が言うには、午後3時までに送金がなかったら催促してほしかった……なんですけど、それでも、キレることはないでしょー(爆)。
この時点で、もうお金はあきらめてました。すると、2月1日に、「ゆうちょ」に送金してきました。それを、その人は、自分のブログに、「1月31日に送った。ちゃんと約束は守った」と、「小さな嘘」を書いているのです。この内容は、これまでの習慣通り、Facebookにも貼り付けているでしょう。ブロックしといて、ひとの悪口を、名指しで、嘘をまじえて書いています。なにしろ、似たような(?)「友だち」が、30人くらい「いいね!」しますから、その人にとっては、そこが唯一、その人のプライド(?)を支える場所なんでしょう。
嘘、お世辞、迎合……どんな手段を使っても、自分を認めてくれる「友だち」だけは確保しておきたいようです。
その人から、私のFacebookのコメント欄の「代金払わない」という書き込みは、「事実とは違うことは削除してくれ」と、葉書が来ました。どうせ誰も見てないとこととは思えど、削除しました。私も、彼がFacebookの「友だち」には秘密にしていた(?)ブログのこと、とくに、20歳女子との性交についての記述が、印象に残ったと、葉書に書いてやりました。
……まー、ネットは、そんな人とも、関わってしまう世界なんですね。
しかし、自分としては、その人の褒め言葉に乗ってしまったという反省はあります。
みなさんも、褒めるやつには気をつけてくださいね。
昔から知っている友だち、それが安心できる友だちです。
こんな些細なことも、一応、記述しておきましょう。
あまり詩的でない詩。
この詩を、ウェルギリウス先生に捧げます。
ダンテ、の、後ろの、芭蕉先生の後ろの、さらにお歴々続き、丸谷才一先生、石川淳先生、小林秀雄先生、吉田健一先生……の、ずずーっと後ろをついていく、
件の「ナルシズム下流老人に」、「自称詩人」と(その老人のブログの読者に、ということは、Facebookの「友だち」にも)紹介された、山下さんです。

 


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北スペインへ、アンダルシアあたり。