現象の奥へ

【詩】「ボードレールの影像が腐ってる」

ボードレールの影像が腐ってる」


あまりに浪漫時代にはまっていたため、私が詩に書いた、白黒の混血児とかユダヤ女とか蛇とか猫とか人間の死骸とかは陳腐化して、感動してとりあげるのは、三流詩人か翻訳家ばかり。私の思想を表すのに、そうした「詩っぽい言葉」では足りなかったのです。

日本ではクズのジジイが、粋がって麻薬関係者と友だちであると自慢している。そういやネットのどこかで、大都市の腐ったような建物に、その「女」と同棲していたと出ていた。その「女」は芸能人の端くれで、ちょっとしたニュースになっていた。同棲はしていたけど、その「女」がレズだったので、男女関係はなかった、とか。あ、そうですか。ネットは怖いね。昔だったら、闇に消え去ったゴミ情報も、残ってしまって、誰かに読まれてしまう。そう、私と同じ年に生まれた大作家、ドストエフスキーとかいう名前の彼が、もっとよく、そのジジイのような生を書いてくれるでしょう。アーメン。


「お前達が誰に仕えようと、その主人の召使にお前達はなるのであり、死の召使いになることも、正義に導く従順の徳の召使になることが出来ることを知らないのか。」(ロマ書第七章第十六節)



 むざんやな甲(かぶと)の下のきりぎりす