現象の奥へ

【詩】「ソシュールの『一般言語学講義』」

ソシュールの『一般言語学講義』」

 

それは1916年に出版された、学生たちのノートを参考にして。

ソシュールはそんな本の原稿を書かなかった。

しかしそれは、現在使用されるすべての言語の、

構造をあかした。

ことばには、パロールとラングがあり、

ことばという「もの」の周囲に成立する、

科学は、三つの段階を踏む。

そのことばがいかなる「もの」を指しているかを認識するまでに。

「文法」と呼ばれていたものとはなにか?

ギリシア語からはじめ、フランス語によって継続する、

そして文献学(la philologie)。それはすでに、

アレクサンドリアにもあった。

文献学校。

ニーチェフーコーも、文献学者だ。