「プーチン」
KGBではトップまで行かなかった、それで印象はよくなった。
周囲をチェカ、秘密警察関係者で固めた。
一九九九年、チェチェンとの「戦争」。
九月四日、二十二時、チェチェンとの国境近くの町の五階建てのビルの前で、
爆弾を満載した車が爆発した。
六十四名の死者。
五日後、モスクワ近郊で九階建てのビルで爆発。
九十四名の死者。
使われた爆薬は第二次世界大戦後使われたことのない高性能のものだった。
FSB長官が国営テレビで、すべて訓練だったと説明した。
不安な人々はプーチンに頼り、大統領に当選した。
それは、ロシアを旧ソ連どころか、ヨーロッパの中心にする野望。
その野望のためならなんでもやる、そんな思想はかなり昔から存在している。